2012年5月12日土曜日


[思考] ブログ村キーワード

<うつ病という病気は昔からある病気なのにその医療技術はどうして進歩して来なかったか?>

 うつ病は古代ギリシャ時代からあったと言われ医学の父ヒポクラテスは「うつ」をメランコリアと呼びそれがメランコリー(憂うつ)の語源になっているとのこと。

 うつ病に科学的な手法が取り入れられたのは30年ほど前のことで、アメリカでベトナム戦争や失業でうつ病を発症する人が増えそれで医師によって診断のバラつきが起こるのを防ぐためにマニュアルが作られました。

 それがDSM−IV−TR(精神疾患の分類と診断の手引)で通称「DSM]と呼ばれ、DSMとは、アメリカで作られた精神疾患診断マニュアルで、


(NHKスペシャル「ここまで来た!うつ病治療」から)
 
うつ病診断基準
・気分が落ち込む
・眠れない
・疲労感
・意欲や興味がなくなる
・判断力や集中力がなくなる
・自殺を考える
などの9症状のうち5つ以上が2週間以上続くとうつ病の疑いありという診断ができるものです。

 これができたことで診断雄スピードは飛躍的に上がりこのマニュアルは世界中に広がりました。その結果患者の状況を詳しく把握しようとせず症状のみをマニュアルに沿ってチェックするという安易な問診が増えました。

 精神科医の間でも反省の声が上がり、問診のあり方をもう一度見直さなければならないという状況下、上記の光ポトグラフィー検査のような科学の力でたくさんの人を救えることが期待されています。

 客観的な検査装置磁気刺激や手術よる治療(脳深部刺激)で治らなかった人も脳科学によって希望がもてる時代になりました。